AdobeとGoogle、日中韓に対応したオープンソースフォントを公開

2014年7月18日 17:15

take-ash 曰く、 Adobe Systemsは7月16日、漢字・かな・ハングルなどを含む日中韓3カ国語に対応するオープンソースフォント「Source Han Sans」をリリースした。東アジア地域の多言語を同一のオープンソースフォントでサポートするのは初めて(ITmediaTechCrunchSourceForge.JP Magazine)。

 Adobeの「Typekit」のほか、SourceForgeGitHubから無償でダウンロードできる。また、Googleは同フォントをオープンソースフォント「Noto」ファミリーの「Noto Sans CJK」として公開した。

 東アジア一帯で広く使われている漢字、日本語かな、韓国語ハングル文字に加え、アルファベットやギリシャ、ラテン、キリルの各文字も収録し、OpenTypeフォーマットとしては最大数となる6万5535文字を収録。中国語は繁体字と簡体字で別フォントを用意し、台湾や香港でも広く利用できる。また、7種類のウェイト(太さ)や異体字にも対応している。各国のフォントは同じスタイルでデザインされており、同時に使っても統一感が損なわれないことを特徴としている。

 米Googleや各国のフォントメーカー(日本:イワタ、韓国:Sandoll Communication、中国:Changzhou Sinotype)の協力のもと、総勢100人以上のチームで3年以上かけて開発。Adobeが独自で進めていたオープンソースフォントプロジェクトをGoogleが支援し、開発費用やテスト、フィードバックを担う形で協業してきた。

 ライセンスはApache License、version 2.0に準拠しており、誰でも無料で利用できる。

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