メディアの接触時間、「スマホ」がついにパソコン上回る
2014年7月16日 18:45
東京地区で生活する人の1日あたりのメディア接触時間は、テレビが156.9分、携帯・スマホが74分、パソコンが69.1分の順となり、携帯・スマホの接触時間がパソコンを上回ったことが、博報堂DYメディアパートナーズの調査で分かった。
同社の「メディア定点調査2014」によると、スマホへの接触時間は昨年までの男女10代、女性20代だけでなく、今年度は男性20~30代、女性30~40代でもパソコンを上回る結果となった。若年層だけでなくミドル層にとっても、スマホは身近なものとなりつつある。
東京地区のスマートフォン所有状況は、昨年から14ポイント増え、59.1%となった。特に女性10代では約9割と大幅に伸び、男性10~40代も7割以上と高い。50代以上では、まだ5割を超えていないものの、若年層では「携帯といえばスマホ」といっても過言でない。また、タブレットの所有状況も昨年から約4ポイント増え、調査開始以来、初めて2割を超えた。東京以外で調査対象となった高知県でも、スマホ保有率は4割を超えている。これは昨年の東京と同水準であり、今後も少しずつ伸びる可能性がある。
とはいえ、人々のメディア接触時間で最も長いのは、未だに「テレビ」だ。視聴時間はスマホやパソコンの2倍以上。だが、その視聴方法もスマホの普及で変わりつつある。東京地区の調査によると、携帯やスマホ、タブレット端末を操作しながらテレビを見る人は6割以上。番組を見ながら、ソーシャルメディアでその内容に関する書き込みをしたり、書き込みを読んだりするといった行動をする人は、全体では2割とまだ少数派だが、女性10代では約7割と極端に高い。若い女性にとって、テレビとソーシャルメディアの同時利用は日常化している。
今回の調査は株式会社ビデオリサーチとの共同で、東京、大阪、愛知、高知の4エリアに住む15~69歳の男女2567人を対象に行われた。方法は郵送調査で、調査期間は今年1月24日~2月6日。(編集担当:北条かや)