西日本を中心に5年連続の猛暑のおそれ=日本気象協会
2014年7月16日 17:32
日本気象協会は16日、7月下旬から8月にかけての天気傾向を発表した。
同協会によると、当初は夏までにエルニーニョ現象が発生して北日本では冷夏になると予測していたが、最新の予測では、エルニーニョ現象の発生が秋にずれ込む可能性が高くなったという。さらに、今夏はフィリピン付近の対流活動がやや活発になり、日本の南東海上での太平洋高気圧の勢力が平年より強くなると予測している。
このような予測の結果、九州から近畿にかけての西日本を中心に、沖縄から関東にかけては、晴れて暑い日が多くなるという。また、気温も夏休み前半(8月8日頃まで)は平年よりも高く、後半も西日本を中心に平年よりも高い日が多くなると見込んでおり、2010年以降5年連続の猛暑となるおそれがあるとしている。
一方、北海道や東北では、前線や気圧の谷の影響を受けやすく、平年よりも曇りや雨の日が多くなるという。また、気温も日々の気温差が大きくなる時期があると予想している。
最高気温が35℃以上の猛暑日も多くなることから、同協会では、屋外・屋内を問わず、水分補給や冷房機器の適切な使用などを心がけ、熱中症に十分注意するように呼びかけている。また、山のレジャーなど屋外の活動では、天候の急変に注意し、急に空が暗くなったり、雷の音が聞こえたりした場合は、すぐに安全な屋内に避難するようにも呼びかけている。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る)