オムロン、JR東日本から預かった画像の無許可利用と京都駅ビルでの無許可撮影を謝罪
2014年7月13日 18:43
オムロンは12日、同社子会社のオムロンソーシアルソリューションズの研究開発において、画像情報が不適切に利用されていたことを報告し、謝罪した。
オムロンによると、オムロンソーシアルソリューションズ(当時はオムロンの社内カンパニー)が、2006年~2010年に独立行政人情報通信研究機構から「高度画像監視センサネットワーク技術の研究開発」を受託し、研究していた際、東日本旅客鉄道(JR東日本)から預かって保有していた画像情報を、詳細な利用目的の確認がないまま、許可なく利用していたという。同社は情報通信研究機構とJR東日本に謝罪の上、研究に利用していた画像は返却もしくは削除した。画像の外部への漏えいはないとしている。
また、オムロンソーシアルソリューションズが、文部科学省の補助事業で研究を進めている「人物画像解析システムの開発」において、2012年5月から7月に、京都駅ビル(京都市下京区)で施設管理者の許可を得ずに、画像や動画を撮影し、研究開発や学会で流用したという。同社では施設管理者などに謝罪し、研究に利用していた画像は適正に管理しており、画像の外部への漏えいはないとしている。なお画像の削除については、今後、関係者への相談の上、対処するとしている。
オムロンでは、再発防止のための委員会を設けた上で、管理レベルをさらに引き上げ、社員教育のさらなる徹底、手順の改定、強化などの再発防止策を徹底していくという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る)