アルマ望遠鏡によって、新しい星の生成過程が明らかに
2014年7月4日 19:57
大阪府立大学の徳田一起氏・大西利和教授らによる研究グループは、アルマ望遠鏡を用いて、星が生成される過程にあるガスの塊が非常にダイナミックな動きをしていることを明らかにした。
これまでは、ゆっくりとガス雲が収縮することで星が生成されると考えられていた。
今回の研究では、アルマ望遠鏡を用いておうし座にある濃いガス雲MC27を観測したところ、新しい星のすぐ隣で、これから誕生する星の元となる非常に濃いガス塊を発見した。さらに、その付近には、長く伸びたガス雲があることも明らかになった。
これらの観測結果は、2つ以上のガス塊がお互いに重力を及ぼしながら激しく移動した結果であると考えられ、これまで考えられていた星の生成過程とは異なる新しい発見となった。
この内容は、天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ」に掲載された。