デンソー、メキシコで生産能力を増強 自動車生産の拡大に対応

2014年7月1日 16:27

 デンソーは1日、メキシコの生産拠点、デンソー・メキシコ(DNMX)のアポダカ工場を拡張すると発表した。北米の自動車生産拡大に対応するという。

 同社によると、DNMXの工場拡張に伴う投資額は5,380万ドル(約53億8,000万円)で、今回の拡張により、トランスミッション用部品の製造ラインを新設し、2015年12月から生産する予定という。

 DNMXの本社工場であるアポダカ工場は、1996年からメーター、空調制御パネル、可変カムタイミング(VCT)システムを生産している。DNMXはアポダカ工場以外に、ヌエボ・レオン州グアダルーペ市、グアナファト州シラオ市に工場があり、センサー類、カーエアコン、ラジエーターなどを生産している。

 デンソーは、グループ会社である浜名湖電装が、4月1日にメキシコで自動車用エンジン関係部品を生産する新会社ハマデン・メキシコ社(HDMX)を設立したことも合わせて発表した。投資額は3,580万ドル(約35億8,000万円)で、2018年度までには約340人を採用する予定という。

 HDMXは、2015年1月から工場建設に着工し、同年8月に完成する予定。2016年8月頃からは、エンジン制御用や空気流量を制御するためのソレノイドなどの生産を順次開始し、北米はじめ南米に供給していくという。浜名湖電装の海外拠点は、インドネシア、ベトナムに次いで3社目となる。

 デンソーは、メキシコを北米事業拡大に欠かせない重要な成長市場と位置付けており、新会社の設立、生産拠点の拡張や生産能力の増強などを通じて、今後も顧客対応力の向上に取り組んでいくとしている。

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