英「Nature」誌が数日内にも小保方氏が筆頭著者のSTAP論文2本を撤回へ
2014年6月30日 20:07
【6月30日、さくらフィナンシャルニュース=東京】理化学研究所の小保方晴子細胞プログラミング研究ユニットリーダー(30)を筆頭著者として、英科学誌「Nature」505号(2014年1月30日)に掲載された、STAP細胞の作成方法を示した主論文「Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency」(641ページから647ページ)と、主論文を補足する形で、STAP細胞から作成した幹細胞などの性質を分析した「レター」論文「Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency」(676ページから680ページ)について、数日以内に撤回される方向になったことがわかった。複数の共同著者らが明らかにしたと、「日本経済新聞社」や「毎日新聞」など、複数のメディアがすでに伝えている。
理研の調査委員会は4月1日に、主論文については、画像のねつ造や改ざんの不正があったという事実認定を行っているが、「レター」論文については、不正があったとまでは認定されていないものの、理研改革委員会が、同論文についても調査を行うことを提言している。
論文が撤回されても、「Nature」の公的なデータベースからは削除されず、撤回された事実の他、撤回された理由やその時期などについても、掲載され続けることになる。
なお、理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)は、現在も、小保方リーダーの助言を得ながら、STAP細胞の検証実験を行っている。【了】