ニューヨーク市の加糖飲料サイズ制限、州上訴裁判所が無効と判断
2014年6月29日 18:56
danceman のタレこみより。米国・ニューヨーク市ではマイケル・ブルームバーグ氏が市長だった2012年、飲食店などで販売できる加糖飲料のサイズの規制を計画していたが、これを無効とする判決をニューヨーク州の最上級裁判所にあたる上訴裁判所が出した(判決文: PDF、CNN.comの記事、UPIの記事、The New York Timesの記事、本家/.)。
この規制ではアルコール飲料を除く糖類やその他の甘味料を添加した飲料で、8液量オンス(約236ml)あたり25キロカロリーを超え、50%以上のミルクやその代用品を含まないものを「加糖飲料」と定義。市内の飲食店やスタジアム、映画館などでカップ1杯当たり16液量オンス(約473ml)を超える加糖飲料の販売を禁じている。ただし、管轄の違いから食料品店やコンビニエンスストアでの販売は規制されない。下級審ではすでに規制を無効とする判決が出されており、ニューヨーク市保険精神衛生局が上訴していた。判決では、加糖飲料の販売サイズに上限を設けることには法的根拠がなく、規制当局の権限を逸脱しているとしている。
米国飲料協会は、この規制は個人経営店などの小企業に対して不公平であり、ニューヨーカーの選択の自由を狭めるものであるとして判決を歓迎。一方、普段はブルームバーグ前市長に対して批判的なビル・デブラシオ現市長だが、この規制には賛同しており、判決に対して落胆の意を示したという。市長は法制化も検討するが、ニューヨーク市議会議長は判決を支持しており、ニューヨーク市民の大半が規制に反対しているなど、実現への道のりは遠いようだ。 スラッシュドットのコメントを読む | idleセクション | 法廷 | スラッシュバック | idle | 医療 | 政治 | アメリカ合衆国
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