アンガラ1.2PPロケット、修理のため組立棟に逆戻り 打ち上げは無期延期
2014年6月29日 17:49
6月27日に打ち上げが直前で中止となったアンガラ1.2PPロケットについて、ノーボスチ・ロシア通信は28日、ロケットが発射台から外され、ロケット組立棟に戻されたという、関係者の発言を報じた。また新しい打ち上げ日も決まっていないという。
今回の打ち上げは、ロシアの新型ロケットであるアンガラの1号機、アンガラ1.2PPを、プレセツク宇宙基地から打ち上げ、カムチャツカ半島にあるクラー試験場に着弾させるというものだ。27日、打ち上げに向けた準備は順調に進められていたが、打ち上げの直前になって中止、早くとも24時間の延期が必要とされた。
このロケットが組立棟に戻されたというノーボスチ・ロシア通信の報道は、27日に延期を引き起こした原因が、かなり深刻なものであるということを示している。
延期の原因について公式発表はされていないが、ロシアの宇宙情報サイト『ノーボスチ・コスモナーフティキ』のフォーラムに書き込まれた、関係者によるものと思われる情報によれば、バルブが故障し、ガス漏れが発生、交換する必要が生じたという。
またロシアの宇宙開発に詳しい情報サイト『RussianSpaceWeb』によれば、次に打ち上げができるのは早くても1週間後であるとされ、さらにこのバルブは酸化剤の配管内にあるもので、プレセツク宇宙基地の設備では交換できない可能性もあり、そうなればモスクワにあるフルーニチェフ社の工場まで戻さなければならず、その場合打ち上げは相当の期間、延期されることになるだろうと報じている。
■Первый запуск ракеты "Ангара" в субботу не состоится | РИА Новости
http://ria.ru/space/20140628/1013939903.html
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