冷夏でも熱中症対策には気をつけて 2014年、おすすめ塩系飲料
2014年6月26日 12:46
気象庁が発表した最新の気象予測によると、今年の夏の気温は、北日本では平年並みか低く、東日本ではほぼ平年並み、西日本と沖縄・奄美では平年並みか高くなる見通しだ。
また、今年の夏はエルニーニョ現象が発生する可能性が高いとみられ、農業関係者などからも、心配する声が上がっている。エルニーニョが発生すると、梅雨が長引いて降水量が増えたり、ほぼ全国的に気温が低くなることが懸念される。直近では、2009年夏から10年の春にかけて、エルニーニョの発生が観測されているが、09年の夏の記録では、北日本を中心に例年よりも多くの降水量が観測されたほか、気温も平年値と比べて0.4度低かった。
とはいえ、今年もすでに熱中症などの話題がニュースなどでも取り上げられており、たとえこの先、気象的に冷夏になったとしても油断は出来ない。
熱中症を予防するには、何はともあれ、水分補給。そして塩分の補給が必要だ。実は、汗を大量にかいた後は、水分のみを補給しても体内に吸収されないために脱水症状が進行してしまうことがある。これは、汗と一緒に塩分が体外に流れ出てしまうため、体内の塩分濃度が極端に減少してしまうことが原因だ。必要な塩分濃度を身体が死守しようとして、補給した水分をそのまま尿として排泄してしまうのだ。
ドリンク業界でも、夏の「塩」に対しての関心の高まりを受け、2012年前後からスポーツドリンクのみならず、塩をテーマにした清涼飲料水のラインナップが目立つようになってきた。キリンビバレッジ「キリン 世界のKitchenから ソルティライチ」や、サントリー食品インターナショナルの「夏のはちみつレモン」などが塩系飲料としては有名だが、この度、ダイドードリンコ株式会社からも、2014年夏の新商品として「南国フルーツの塩サイダー」が発売されて話題になっている。
同社は昨年の夏に「塩分補給!夏の塩スイカ」を発売して好評を得ているが、今年はパインアップルをベースにマンゴー、アセロラの果汁を配合した南国感あふれる果汁の味わいと清涼感が楽しめるサイダーで、昨年に引き続き、オリジナル性の高い商品となっている。
ちなみに、ダイドードリンコは今夏の新商品としてもう一つ、面白い商品を新発売して話題になっている。それが、凍らせることで「カフェフローズン」、冷やすことで「カフェジュレ」として、2つの食感を楽しめる業界初のコーヒー「ダイドーブレンド ダブルスタイルカフェ フローズン・ジュレ」だ。コーヒー飲料の常識を覆すほどの異色の商品ではあるものの、そこは缶コーヒー飲料の老舗ブランド。中南米を中心とした5ヵ国の豆を深く焙煎することで力強い味わいを実現しており、ただの色モノ飲料でおわらないところがブレンドコーヒーの味わいにこだわりのある同社らしい。コーヒー本来の味わいを楽しむことができる、コーヒー好きにも嬉しい商品となっているのだ。
昨今の飲料業界は、コンビニコーヒーの台頭によって激しいとしたシェア争いが繰り広げられている。ダイドードリンコのみならず、各飲料メーカーからも、巻き返しを図るかのように、塩系飲料や清涼飲料水の意欲的な商品が続々と販売されている。熱中症対策ももちろんだが、純粋に季節限定の味を飲み比べてみるのも面白そうだ。(編集担当:藤原伊織)