いすゞとユーグレナ、ミドリムシ由来の次世代バイオディーゼル実用化に向けて共同研究

2014年6月25日 22:15

【6月25日、さくらフィナンシャルニュース=東京】いすゞ(東1:7202)とユーグレナ社(東マ:2931)は25日、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)由来の次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究契約を締結したことを発表した。

 近年、地球温暖化対策は重要な課題となっており、多くの企業が二酸化炭素排出量削減に取り組んでいる。とくに、燃料においてはバイオ燃料の開発に注目が集まっており、バイオ燃料の中でも微細藻類を活用した燃料開発は世界中で取り組みが進んでいる。

 そのような中、ユーグレナ社は世界で唯一の微細藻類ユーグレナの屋外大量培養技術を活用し、微細藻類由来バイオ燃料開発を推進。今後も軽油のニーズが高いと思われる長距離輸送車向けのバイオディーゼル燃料開発の必要性に着目し、いすゞとともに協議を進めてきた。そして、ユーグレナ社は微細藻類ユーグレナを原料としたバイオディーゼル燃料の開発を実施し、1年をかけて微細藻類ユーグレナ原料のバイオディーゼル「DeuSEL(デューゼル)(R)」(ディーゼルとユーグレナを組み合わせた造語)の開発に成功した。

 今回、両社は共同研究契約を結び、含有率100%でも車両のエンジンに負担をかけずに使用できるユーグレナ由来の次世代バイオディーゼル燃料の実用化を目指す「DeuSEL(R)プロジェクト」を開始する。本プロジェクトを通じて、ユーグレナ社が次世代バイオディーゼル燃料の研究開発と生産を進め、いすゞがその燃料の評価を行うことで、2018年までの技術確立を目指す。

 なお、活動の第一歩として、いすゞは7月1日より藤沢工場と湘南台駅間を定期運行しているシャトルバスの燃料に、この「DeuSEL(R)」を採用するという。【了】

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