安価な4Kモニタが増えているがまだおすすめはできない理由
2014年6月23日 16:44
あるAnonymous Coward 曰く、 4Kモニターはまだまだ高価だが、10万円以下で購入できる製品は徐々に増えている。日本で入手しやすいものとしてはDellの「P2815Q」(実売価格約7万円)やASUSの「PB287Q」(実売価格7~8万円)などがあり、仕事やホビー目的で購入できる価格帯に近づいている。だがThe Wirecutterの記事では「我々がこの中から1つの製品を選ぶのにはまだ適切な時期ではない」と結論付けている。その理由として、OSおよびアプリケーションのサポート不足、必要なハードウェアの条件が高いなどの理由を挙げている(Slashdot)。
とくにHDMIの現行版であるHDMI 1.4a規格では、3840×2160ドット表示の際のフレームレートが最大30Hz、4096×2160ドット表示の場合で24Hzとなっている。これは現在のモニターで主流となっている60Hzの半分だ。リフレッシュレートが30Hzでは画面のちらつきにより眼精疲労が引き起こされ、非常時以外はとても使い物にならない。またDisplayPortやHDMI 2.0は4K表示に十分な帯域を有しているが、ほとんどの4Kモニターはこうした規格に対応していないとしている。
ここ最近のハードウェアであれば、CPU内蔵のグラフィック機能であっても4Kの表示に十分なグラフィックス性能を有しているだろう。また、Ars Technicaの記事では2012年中頃から販売されているNvidia's 600シリーズ、2010年に販売されたRadeon HD 6000以降の製品は4Kを扱うことができるという。しかし、ノートPCなどでは対応できるかどうか難しい。またゲームで4K画質を楽しみたいのであれば、約500ドルのNvidia GeForce GTX 780クラスを必要とするなど、システムに多くの投資が必要だとしている。
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