エスニック風スパイスを投入した、限定「ビーノ」で原付の復活なるか?

2014年6月21日 21:43

レトロポップなスタイルが人気の、原付1種スクーター「ビーノXC50」シリーズに、エスニック風のスパイスをボディに織り込んだ、「ビーノXC50D」Vacation Styleを、ヤマハ発動機<7272>から限定で発売する。

特徴的なのは、“Stylish Beauty Summer”のコンセプトのもと、ベージュとダークブラウンをベースカラーに、夏らしいイエローとオレンジでアクセントを施したカラーリングで、さらにロゴなどでエスニックさを表現している。そのため、女性だけでなく、男性でもオシャレに乗りこなせる一台に仕上がっている。エクステリア以外は、現在も発売されている「ビーノXC50D」がベースで、本体価格も「ビーノXC50D」同様に18万9000円となる。先代モデル同様、ヤマハモーター台湾で製造される。

そもそもビーノの初代モデルは1997年に登場し、「ラビット」や「ベスパ」のようなレトロスタイルが特徴のスクーターだ。当時、スクーターは2サイクルエンジンが主流で、燃料供給方式もキャブレターだった。それが環境にやさしい4サイクルエンジンになり、フューエルインジェクションと、時代と共に進化し続けてきた。

ここで二輪車販売・出荷統計を見てみると、1993年から2013年までの二輪車全体では35%ほどにまで落ち込んでいて、原付1種にいたっては30%ほどの水準にまで下がっている(日本自動車工業会調べ)。

原付1種がここまで落ち込んだ理由の一つに、30kmという速度制限や信号での二段階右折などの、原付のみに与えられた、道路交通法の厳しさがあげられる。「ビーノ」のようなオシャレなスクーターの登場で、原付に乗る人口が増えればいいのだが。(編集担当:鈴木博之)

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