JR西日本、広島地区初の新車227系を導入
2014年6月21日 19:19
西日本旅客鉄道(JR西日本)は19日、広島地区に近郊型の新型車両227系を投入すると発表した。広島地区には1987年の旧国鉄の分割民営化以降、新型車両が投入されておらず、同社が広島地区に新型車両を投入するのは初めてだという。3両編成64本、2両編成42本の計276両が投入され、旧国鉄時代に製造された115系電車などを置き換える。
新型車両はステンレス製で、外観や車内は広島らしさを象徴し、親しみを感じさせる「赤色」を基調とした色調とした。最高速度は110km/hとなっている
車両にデータベースを登録することで、従来の自動列車制御装置(ATS)の機能に加えてさまざまな運転支援機能を実現できる「新保安システム」を搭載し、また、同社の車両で初めて、運転台の速度計などの計器類を液晶画面表示式にした。
脱線などの異常を検知した際に、自動的に緊急停止させる「車両異常挙動検知装置」、前面衝突時に衝撃をやわらげる「衝撃吸収構造」を採用するなどの安全対策が取られた。
また、同社では初の列車種別・行先表示を一体にしたカラーLED表示器を採用した。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る)