マリンスポーツに回復の兆し 大人の趣味・フィッシングボートが好調

2014年6月14日 21:11

 マリンスポーツの季節がやってきた。マリンスポーツとひと口に言っても、海水浴や釣りをはじめ、ダイビングやサーフィン、ジェットスキーやウォーターバイク、果てはジェット噴射で海面の散歩を楽しむフライボードなど多種多様。気軽に楽しめるものから、海外旅行先などで特別に体験したいものまで、実に様々だ。

 国土交通省の発表によると、我が国のマリンレジャーの市場規模は年々縮小傾向にあるといわれているが、種類の多様性や将来性を考えると、衰退どころか、まだまだ成長の可能性を秘めた市場と考えてもいいのではないだろうか。

 矢野経済研究所の調査によると、2013年の釣用品国内メーカー出荷金額は、前年比103.0%の1,196億6,000万円の見込みとなった。2011年に発生した東日本大震災以降の市場の落ち込みも、ようやく震災前の水準にまで回復したという。昨年は台風などの気象条件も厳しかったにもかかわらず、回復に向かっていることからも、マリンレジャー、とくに釣り系の根強い人気が窺える。

 そんな釣り系マリンレジャーの最高峰といえばやはり、マイボートを駆って楽しむフィッシングではないだろうか。大海原と青空を独り占めする休日は、大人の趣味の真骨頂といえよう。また、日本小型船舶検査機構による船舶統計データ「第一回定期検査(新造船のみ)」によると、景気の回復基調を受けて、先に紹介した釣用品国内メーカー出荷金額と呼応するかのように、日本国内のプレジャーボート(5?10m未満)の2013年の新艇登録数も2011年との比較で約118パーセントと増加傾向にあるという。

 このような背景の中、日本のトップボートビルダーであるヤマハ発動機株式会社は今夏、フィッシングボートに求められる釣り機能を高次元で実現した27フィートのスタイリッシュなフィッシングボート「YFR」を新発売すると発表した。

 主な特長としては、船底にヤマハ独自の「STEP HULL(ステップハル)」という技術を取り入れた新設計のハル(船体)を採用したことで、走行性、乗り心地、安定性はもちろん、風流れ抑止性能や後進時の舵効き性能などを高次元で実現している。また、27フィートクラスとしては最高レベルの広々とした釣りスペースを確保。さらに大人4人がゆったりと座れる快適なキャビンがあり、ボートフィッシング上級者でも充分満足のいく仕様になっているという。

エンジンはヤマハ4ストローク船外機「F250D」(総排気量4,169cm3、183.9kW/250ps)を標準搭載。

本格的なフィッシングボートを所有し、好みの装備品で自分のスタイルに100%合わせて釣りを楽しむのは夢だが、ヤマハではボートを所有しなくても楽しめるレンタルボートビジネス、マリンクラブ(ボートクラブ)「シースタイル」なども展開しており、こちらは維持管理を気にせずに気軽に利用できる、ボートの新しい楽しみ方として、若い世代にも人気を得ている。興味はあるけれど、購入まではちょっと……という人は、まずはこちらのサービスを試してみるのもいいかもしれない。(編集担当:藤原伊織)

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