名古屋大、数秒での遺伝子診断を可能にする“ナノクリスマスツリー”素材を開発

2014年6月13日 17:40

 名古屋大学の馬場嘉信教授・安井隆雄助教らによる研究グループは、DNAを数秒で解析できる技術を開発した。

 DNAを解析するためには、DNAを分離する必要がある。しかしDNAは長さが様々で、その長さに応じた分離素材を用いなければならない。そのため、これまではDNA解析に最短でも数十時間を要していた。

 今回の研究では、直径約10nm(ナノメートル、ナノは10億分の1)サイズのワイヤをクリスマスツリーのように形成する技術を開発し、そのクリスマスツリーによって様々な長さのDNAをわずか数秒で分離できることが明らかにした。

 この研究成果によって、DNA解析による遺伝子診断などを超高速でおこなうことが実現可能になると期待されている。

 なお、この内容は6月11日に「Scientific reports」電子版に掲載された。

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