良品計画、東洋ゴム、7&iHDなど/本日の注目個別銘柄

2014年6月11日 16:39


<2432> DeNA 1442 -48売り優勢。大和では投資判断を「2」から「3」に格下げ、売り材料につながる格好へ。大和では、サードパーティーのコイン消費下落トレンドが継続している点を懸念、これまで以上にネイティブへのシフトを進めるならば、四半期売上高の底打ちの難易度はこれまで以上に上昇することになると指摘へ。中期的な成長期待はあるものの、国内市場での回復の遅れを危惧して投資判断を引き下げと。目標株価は1520円に設定しているようだ。

<3382> 7&iHD 4155 +36しっかり。3-5月期営業利益は前年同期比約5%増の770億円強になるとの観測報道が買い材料視されている。コンビニにおいての独自商品好調がけん引、百貨店やスーパーなども消費増税後の落ち込みが限定的にとどまっているようだ。市場コンセンサス760億円レベルも上回っており、ポジティブな反応が強まる格好に。小売業界全般的に消費増税による影響懸念は後退する形にも。

<7453> 良品計画 10820 -380さえない。3-5月期営業利益は前年同期比8%増の62億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。同決算期としては6年ぶりの過去最高益となるようだ。ただ、市場コンセンサスは65億円前後の水準で、通期では22%増益予想であるため、インパクトは限定的なものとなっている。株価が高値水準にあり、利食い売りのきっかけにもつながっている格好。また、平均販売単価を引き上げるとの報道も、前日に値上げ報道のファーストリテ<9983>が軟化したことで、プラス材料視はされていないようだ。

<4924> Dr.シーラボ 3610 +175上げ目立つ。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は53.5億円で前年同期比10.2%増益、通期計画は84億円で10.7%増益の従来予想を据え置いている。上半期決算は36.9億円で前年同期比3.5%減益であったため、増益転換をポジティブに捉える動きが優勢に。三菱UFJでは売上底打ちと判断、目標株価を3520円から4200円に引き上げている。

<4634> 洋インキHD 477 +29買い先行。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も510円から600円に引き上げへ。中国向けカラーフィルター用レジストインキ、電磁波シールドフィルムなどタッチパネル関連製品、海外でのグラビア・UVインキの販売増などを背景に営業最高益更新基調が続くとみており、低PBR水準是正余地は大との見方。

<5482> 愛知製鋼 377 -15売り先行。クレディ・スイス(CS)では、大同特殊鋼<5471>とともに投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げしている。特殊鋼業界は、相対的な鉄スクラップ高、電力コスト上昇、合金鉄価格上昇、供給増による過剰在庫、エコカー普及による原単位縮小、自動車メーカーの現地調達拡大などといった6重苦に陥っていると指摘。高炉と比較して厳しい事業環境にあると考えざるを得ないとしている。同社の目標株価は300円と設定のようだ。

<6205> OKK 148 +8買い優勢。前日に5月の工作機械受注が発表されている。日本工作機械工業会が発表した受注額は前年同月比24.1%増と8ヶ月連続でのプラス、引き続き好調推移が続く格好になっている。同社に関しては同23.4%増、前月が同4.9%減であったために、プラス転換する形となっている。モメンタムの変化を手掛かり材料視する流れになっているようだ。

<6463> TPR 2391 +148買い優勢。いちよしではレーティング「A」継続で、フェアバリューを2200円から2900円に引き上げている。アジアを中心とした利益成長、子会社ファルテック<7215>の合理化効果などを織り込んで、今期および中期営業利益予想を上方修正しているようだ。中期的に、ピストンリング、シリンダライナー、焼結部品のセット採用が進む中国、シリンダライナーの拡販が進む北米の成長がけん引役になるとみている。

<5105> 東洋ゴム 897 -18軟調。前日に3ヵ年の中期計画を発表している。合計1300億円の投資を実施、3年間での投資としては過去最高になるようだ。説明会では、設備投資の資金源として、自己資金と借入を基本とするが、必要に応じてエクイティでの調達も考えるという旨のコメントもなされているもよう。短期的には、積極展開よりも資金負担増を警戒する動きが先行へ。

<7974> 任天堂 11690 -200さえない。E3において「Nintendo Digital Event」を配信している。NFC機能搭載フィギュアamiiboの正式発表など、Wii U新作ソフトの発表が中心であったようだ。総じてサプライズは限定的であったもよう。足元では、E3に向けての期待感が先行していた面もあり、短期的な出尽くし感にもつながる格好とみられる。《FA》

関連記事

最新記事