新型ジャガーのクーペは、エレガントな悪役なのか?

2014年6月8日 17:14

 今年2月に行われたアメリカンフットボールの祭典「スーパーボウル」で、ジャガーのコマーシャルが話題になったことを記憶している方も多いだろう。これはハリウッド映画で度々、英国人がクールな悪役を演じていることから着想を得たもので、コマーシャルにはトム・ヒドルストン、ベン・キングスレー、マーク・ストロングの英国出身の俳優が出演している。なかなかウィットに富んで、米国人の秘かな英国への憧れをくすぐるような洒落たものだった。でも、コマーシャルの主人公はもちろん彼らではなく、ジャガーの新型車「Fタイプ クーペ」だ。このニューモデルが日本にも登場した。

 ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、2シーター・クーペ「Fタイプ クーペ」の販売を開始した。このモデルは、昨年11月に東京モーターショーとロサンゼルスモーターショーで初披露された「Fタイプ コンバーチブル」に続くジャガーのスポーツカーだ。「F-タイプ」シリーズは、軽量オール・アルミニウム製のボディ、パワフルかつ優れたダイナミクス性能、そして一目でジャガーとわかる、洗練されたエクステリア・デザインを特徴としているとしている。

 今回の「Fタイプ クーペ」の日本発売に合わせて、前述したグローバル展開しているジャガーのブランド広告キャンペーン、「British Villains(英国の悪役)」をテーマとした「Good to be Bad」を日本でも今月下旬より開始するという。

 「Fタイプ クーペ」は、最高出力550PSを発生させる5.0リッターV8スーパーチャージド・エンジン搭載の最上級モデル「「Fタイプ R クーペ」」を筆頭に、3.0リッターV6スーパーチャージド・エンジン搭載で、最高出力380PSの「Fタイプ S クーペ」と、最高出力340PSの「Fタイプ クーペ」の3機種をラインアップしている。

 「Fタイプ クーペ」のコマーシャルを見ていると、確かにこのクルマが欲しくなる。とはいえ823万円から1286万円まで、というプライスタグを見て、これはやはり映画(コマーシャル)の中だけの夢の話しにしておいたほうがいいだろう、と筆者は残念ながら思ってしまった。(編集担当:久保田雄城)

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