低カロリー・低糖質 ブランパンの魅力とは
2014年6月7日 10:55
ブランとは小麦ふすまのことで、小麦全体から胚乳を取り除いた部分のことをいう。通常、小麦粉は胚乳から製粉されるのだが、ブランパンでは小麦粉の代わりにこのふすまが使用されている。そして今、このブランパンの人気がじわりと高まっているのだ。従来のパンと比べカロリーは3分の1、糖質は8分の1程度にまで抑えられるのがその大きな理由である。
ブランパンという存在が広く認知されだしたのは、コンビニ大手のローソン<2651>が実りベーカリー健(すこやか)シリーズとして大々的に発売を開始したことが大きい。パッケージには糖質とカロリー量を大きく表記し、健康に良いことをアピールしている。陳列もパンコーナーの最上段とする等、消費者が手に取りやすい工夫がされている。商品ラインナップも豊富に揃えられており、ロイヤリティ マーケティングの調査によると、ローソンブランパンのリピート率は45%以上で、ローソンオリジナル商品の中では最高だという。また、ローソンでは先月20日からブランパンに新たに米ブランを配合する商品改良を行っており、これによって更に風味がアップ。しかも糖質も従来のブランパンと比較して約30%もカットされているというから驚きだ。
統計によると日本における糖尿病患者の数は2011年の時点で約1067万人だ。成人の人口が約9534万人であるから、有病率は11.20%となる。これはWHOの基準値である7.93%と比べてもかなり高い値だ。
糖尿病は40歳代から急激に増加する傾向がある。しかも初期段階では自覚症状がほとんど無いため、気付いた時には失明や慢性腎不全寸前まで重症化しているケースも多い。
糖尿病は肥満との関連も高く、ほとんどの場合乱れた生活習慣が原因となる。極端な食事制限や、負荷の高い運動を毎日行うのは大変だが、普段食べるパンやお菓子にブラン(ふすま)を取り入れるぐらいであれば、多くの人にとってそれほど手間ではないだろう。糖尿病対策は予防が一番。ダイエットも兼ねてブランパンを試してみてはどうだろうか。(編集担当:久保田雄城)