Dr.ドレーがApple社の従業員に。世界開発者会議で紹介される
2014年6月5日 17:30
ヒップホップ・プロデューサーで実業家でもあるドクター・ドレーが、Apple社の【ワールドワイド・デベロッパー・カンファレンス(世界開発者会議)】の基調プレゼンテーションにて、同社ソフトウェア・エンジニアリング常務のクレイグ・フェデリギから電話で従業員として紹介された。「何時に出社すればいいかな?」と話したドレーは、朝の早いCEO、ティム・クックよりも先に出社したいと冗談を述べた。
これに対しフェデリギも、「新入社員のオリエンテーションは9時開始だ。支給される無料Tシャツを欠かさずにね」と返した。ドレーの役職は公表されていない。
Appleは先週、ドクター・ドレーと元インタースコープCEOのジミー・アイオヴィンが共同設立したビーツ・エレクトロニクスとビーツ・ミュージックを30億ドル(約3,075億円)で買収したことを公表している。正確な数字は公にされていないが、ドレーは数億ドル分の“ビーツ”株を所持しているとみられる。
前述の電話による短いやりとりは、Appleの最新オペレーティング・システム“OS X Yosemite”の機能のひとつ、デスクトップ電話システムのデモンストレーション中のものであり、モバイル/タブレットのオペレーティング・システム最新版“iOS 8”も同時に紹介された。
ドレーが電話を取るとフェデリギは、「やぁドクター。今、私のMacのスピーカーフォンで聞いてるよ。Appleにようこそ」と切り出し、ドレーは「大観衆はイイね。こんな素晴らしいアプリを作ってくれた皆にお礼を言うよ」と応えた。
最新のMac電話システムでは、近くのiPhoneへの着信と一体化したデスクトップ発信者IDを使用する。フェデリギはステージ上のMacから直接ドレーに発信し、これをスピーカーフォンとして使用した。なお、iOS 8のアップデートについては、数か月前から提携が噂されていた、Siriの音声応答システム内の機能性を含む曲名検索サービス、Shazamの統合を明らかにした。