浜井産業、KLab、ピジョンなど/本日の注目個別銘柄
2014年6月3日 16:45
<4631> DIC 265 -12売り優勢。公募・売出の実施を発表、希薄化懸念、需給懸念が先行する格好になっている。公募株数は4000万株、オーバーアロットメントによる売出600万株を実施する計画。現在の発行済み株式数は最大で約5%の増加で、希薄化は限定的な水準である。社債買い入れとコマーシャルペーパーの償還資金として財務強化を図るもよう。同様に公募増資の実施を発表した大王製紙<3880>は、相対的に希薄化率が高く、下げ幅は大きくなっている
<7956> ピジョン 5230 +485大幅高。前日に発表の第1四半期決算が買い材料視されている。営業利益は26.8億円で前年同期比40%増益、通期の増益率予想は12%であり、順調なスタートと捉えられている。中国事業の成長が継続しているほか、国内でも経費コントロールの進展により収益性が向上したもよう。野村では、成長市場への投資を明確にする経営姿勢は好印象と評価。
<6054> リブセンス 1023 +150ストップ高。特に材料は観測されていないが、ここまでの下げがきつかった銘柄として、リバウンド狙いの対象とされている格好。年初来から前日までの株価下落率は66.3%、これは東証1部で最大の下落率となっている。急ピッチの株価上昇で売り方の買い戻しなども誘われる状況と見られる。
<3656> KLab 920 +911日続伸。10営業日で一時は91%の上昇となり、短期的な過熱警戒感が強まっていたほか、前日に昨年9月以来の1000円大台に乗せたことで、目先の達成感なども台頭する格好になり、朝方は売りが優勢の展開となる。また、信用取引規制を受けてミクシィ<2121>が大幅安となっていることも弱材料視された。ただ、大引けにかけて、そのミクシィが急速な切り返しをみせたことで、同社株も連れ高する形となる。
<1808> 長谷工 767 +13しっかり。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を930円にまで引き上げている。2020年以降の建設業界では、同社は「マンション建設の巨人」としての地位が向上していると想定しているもよう。建設コストの上昇を受け、マンションデベロッパーはコスト競争力のある同社への発注を増加させるとみているようだ。<8242> H2Oリテイリング 810 -24さえない。前日には、未定としていた今期の最終利益見通し、並びに、新長期計画の概要を発表している。10年間で約3000億円の投資を行い、百貨店事業の強化や海外事業展開を進めていくほか、数値目標として、2017年度営業利益300億円、2024年度500億円などを掲げている。ほぼ想定線の内容といった見方が優勢なほか、株主還元などの資本政策について具体的メッセージがない点をネガティブ視する声も。
<6131> 浜井産業 147 +18急伸。本日は一部で社長インタビュー報道が伝わっている。そのなかでは、今期の業績見通しは保守的、目標は売上高100億円以上、経常利益10億円以上というイメージなどとコメントされている。会社側の今期経常利益計画は4.8億円であるため、大幅な業績上方修正を織り込みに状況にも。
<1873> 東日本ハウス 534 +26買い優勢。本日、上半期の決算発表を予定している。第1四半期営業損益は8700万円の黒字、前年同期比では3億7700万円の改善となり、第1四半期としては創業来初の営業黒字を達成している。上半期の会社計画は前年同期比1億3900万円の改善しか見込んでおらず、上振れ期待などが高まっている状況と観測される。
<6383> ダイフク 1388 +63しっかり。設備投資関連として関心が高まる展開になっている。とりわけ前日には、トヨタ<7703>が2014年度に国内で約5000億円の国内設備投資を実施すると報じられている。相対的に人件費の高い国内における設備投資拡大は、同社が業界トップとなっているマテハンなど省力化機械の投資拡大につながるものと捉えられ、今後の事業環境の一段の良化などが意識される状況にも。《FA》