200億円突破の「アナと雪の女王」、タイタニック超えの可能性は?
2014年6月1日 15:45
ウォルト・ディズニー・ジャパンのアニメ映画「アナと雪の女王」の勢いが止まらない。公開から2ヶ月半で興行収入が200億円の大台を突破。国内の歴代ランキングでは、1位の「千と千尋の神隠し」(304億円)、2位の「タイタニック」(262億円)、3位「ハリー・ポッターと賢者の石」(203億円)に次ぐ4位となった。
この勢いでいけば、興行成績は歴代2位の「タイタニック」に並ぶ可能性もある。株式会社サイクスが5月12日、10~60代の男女2000名に対し「アナと雪の女王は見ましたか?」と尋ねたところ、「見た」が17.5%、「まだ見ていないが見に行くつもり」が13.7%と、全体の31.2%が映画館で「アナと雪の女王」を見た、またはこれから見に行く予定と答えた。ここから興行収入を予想してみる。このアンケートは調査対象にやや偏りがあり、回答者の男女比は4:6、年齢は13~19歳が約20%、20代、30代がそれぞれ約30%ずつ、40代が15%で、50代以上は約5%しかいない。そのため「10代~40代男女に対する調査」と考え、うち31.2%が劇場で鑑賞すると仮定して興行収入を計算した(12年にNTTレゾナント株式会社が実施した調査によると、最も映画を見ているのは10~20代女性で、60代以上になると男女ともに映画鑑賞をする人はぐっと減るようだ)。
総務省統計局の人口推計(平成25年10月1日現在)によれば、日本の10~49歳の総人口は5966万人。31.2%が「アナと雪の女王」を見るとすると、1849万人だ。これに日本映画製作者連盟が公表している13年の映画1本あたり平均料金(1246円)をかけると、230億円あまりとなる。興行収入260億円の「タイタニック」まで、あと30億円だ。これはあくまで「10~40代の3人に1人」が見た場合の推計。実際はそれ以外の人も鑑賞していることを考えると、「タイタニック」を抜く可能性はかなり高い。1位の「千と千尋の神隠し」(304億円)にどこまで迫れるか、「アナ雪」の今後に注目である。(編集担当:北条かや)