テレビを使った「シニア向けスマート TV」サービスのトライアル開始
2014年5月28日 21:54
一人暮らしや身体が不自由なシニア名の方々にとっては、家に居ながらいろんな情報を入手する方法が必要だ。しかし、パソコンは苦手だし、スマホも画面や字が小さくて扱えない。では、こんなサービスはどうだろう。
株式会社NTTぷららは27日、同社が運営する「ひかりTV」サービスのプラットフォームを通じて、5月29日より約1カ月間、全国のシニア世帯を対象に「シニア向けスマート TV」サービスのトライアルを開始すると発表した。
今回のトライアルでは、NTT都市開発<8933>が運営するサービス付き高齢者向け住宅や青森県上北郡七戸町に居住するシニアのユーザーを対象に、自宅のテレビを通じて、エンターテインメントサービスや暮らしのサポートサービスを提供する。七戸町におけるトライアルについては、東日本電信電話株式会社青森支店がICTサポートを実施する。
「シニア向けスマートTV」サービスはユーザーが自宅のテレビを通じて、簡単なリモコン操作によりサービス提供事業者や自治体のオペレーターと対面式で、買い物、家事代行などのサービスの注文や、旅行、健康などの暮らしに関する相談をすることができる。
また、家族向けのコミュニケーション機能を備え、リモコンの操作履歴を離れて暮らす家族にメールで伝える見守り通知サービス機能や、テレビ画面での写真共有、テレビ電話サービスなどが利用できる。さらに、自治体からのイベント情報、住宅施設からのお知らせなどがテレビ画面でご覧いただくことができる。
今回のトライアルにより七戸町は、テレビ画面を通じて年金や福祉について相談できる行政相談窓口サービスを準備した。エンターテインメントサービスでは、多彩な多チャンネル放送やビデオオンデマンドサービス、カラオケなど用意している。
実施期間 は2014年5月29日~2014年6月25日。 対象者は、青森県上北郡七戸町居住者、サービス付き高齢者向け住宅「ウェリスオリーブ新小岩」居住者、全国の一般モニターの計30世帯(予定)。
今後、各事業者はこのトライアルの実施結果を踏まえ、「シニア向けスマート TV」サービスについて事業化を検討し、NTTぷららは、全国の自治体やサービス付き高齢者向け住宅などへの展開について検証していく方針だ。
これから高齢化がどんどん進む。しかし、シニアだからといって何も知らない、分からないというわけにはいかない。また、いろんなエンターテインメントだって楽しみたい。このトライアルが有意義な結果となることを願う。(編集担当:慶尾六郎)