「結婚後も働きたい」女性が8割 出産後も「時短やパートで就労希望」が6割

2014年5月22日 17:16

 超少子高齢化によって労働人口が減少を続ける中、すでに日本では女性を非労働者として家事に専念させる余裕はないようだ。政府はなんとか女性を労働力として市場へ引っ張り出そうとあの手この手を考案しているが、実際の女性たちはどう考えているのか。主婦向けクラウドソーシングサービス「シュフティ」を運営する株式会社うるるが行った調査では、女性の8割が結婚後も仕事に就きたいと回答。出産後も時短やパートなどでの勤務を6割が望むなど、女性自身に就労意欲がないわけではなさそうだ。

 調査はうるるとウェディング情報を提供する「みんなのファミリーウェディング」を運営する、株式会社みんなのウェディングが共同で実施した「結婚後・出産後の働き方に関する調査」。みんなのウェディング会員を対象に514の回答を集めた。

 結婚後の理想の働き方については、「結婚後、仕事はしたい(働きたい・働きつづけたい)」が79.0%と8割を占め、「結婚後、仕事はやめたい(働きたくない)」が21.0%と、結婚後の就業意識の高さがうかがわれた。

 結婚後に仕事をしたいと回答した人に、その理由をたずねたところ、トップが「収入を得たい(64.5%)」となり、次に「社会とつながりを持ちたい(17.7%)」「自分の成長のため(8.4%)」が続いた。

 結婚後の働き方に関するパートナーの意向については、「結婚後、仕事はしたい」に賛同するパートナーが、「賛成(74.6%)」と「やや賛成(15.0%)」を合わせて89.6%となり、9割のパートナーが妻の働くことに賛成していることがわかった。これに対し、「結婚後、仕事はやめたい」については、「賛成」「やや賛成」があわせて52.8%と半数に留まり、「反対」「やや反対」が19.5%と2割を占めるなど、仕事をやめることに対する賛同は得られにくい傾向がうかがえた。

 調査では74.1%が「子供を欲しい」としており、出産後の理想の働き方では「出勤して時短やパートタイムで働く(62.1%)」、「出勤してフルタイムで働く(21.2%)」となっており、多くの人が子育てを優先しながら短時間でも仕事をしたい意向を示していた。

 女性の就労率を引き上げようと、政府は遅ればせながらの保育所整備を進めたり、懸案であった配偶者所得控除の見直しにも本格的に着手した。一方で女性が出産・子育てをしながら安心して仕事をするためには、保育所だけでなく父親である男性の長時間労働の見直しなど、多方面からの取り組みが欠かせない。解決すべき課題は、無数にある。(編集担当:横井楓)

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