日本における「川崎病」の原因は中国からやってきた菌類だった?

2014年5月20日 19:12

KAMUI 曰く、 米国やスペインの研究機関と自治医大の国際研究チームが、乳幼児の疾患のひとつである川崎病の日本における発症原因が「中国北東部から気流に乗って運ばれてくる菌類」にある可能性を明らかにした(47NEWS米国科学アカデミー紀要掲載論文)。

 川崎病は発熱や血管壁への炎症、冠動脈瘤などを引き起こす疾病だが、重篤な症状の場合には心筋梗塞で突然死をまねく場合もあり、病気が治っても心臓障害の可能性が高くなる。ジェット気流の変動と川崎病の関連についてはすでに発表されていたが、研究チームでは日本で川崎病の大流行があった1979・1982・1986年で発症者が多かった日の気流を解析。これによって原因となる菌類が中国北東部から流れてきたと推定され、1987年から2010年の解析でも同様の結果だったとのこと。

 なお、近年の日本では川崎病は2010年から昨年にかけて比較的多く発生しているようだ

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