イオン、丸紅などが首都圏スーパー連合を創設 20年に売上高1兆円へ

2014年5月20日 17:57

 マルエツ、カスミ、イオン、丸紅の4社は19日、首都圏におけるスーパーマーケット連合(首都圏SM連合)を創設することで合意した。SM連合の第一段階として、マルエツ、カスミ及びイオンの連結子会社であるマックスバリュ関東(MV関東)の3社は、2015年3月までに共同持株会社を設立し、2020年を目途に売上高1兆円、1000店舗体制をめざす。

 イオンと丸紅は特定持株会社を設立し、共同持株会社の株式の過半を保有する。その際、共同持株会社はイオンの連結子会社、丸紅の持分法適用関連会社となる予定である。

 スーパーマーケット業界はここ数年、競争激化が強まっている。業界内の競争に加えて、コンビニやディスカウントストア、ドラッグストア、さらには、インターネット上の電子商取引の拡大など、業界を超えた参入、販売合戦が展開されている。また、合従連衡による業界再編の動きも活発化している。

 首都圏SM連合の創設は、そうした厳しい環境変化を踏まえ、各社の総力を結集して、スーパーマーケット業態の革新を図る必要があると判断したことによる。

 SM連合の主な取り組みとしては、新たな都市型小型スーパーマーケットやネットスーパーの開発、プライベートブランド(PB)商品の開発、商流・物流全体の革新やサプライチェーンのコスト低減、IT(情報通信技術)活用による生産性の向上、新規出店の加速化―などを進めていくことにしている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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