マイケル・ジャクソン 米ビルボードアワードでホログラムステージを披露

2014年5月20日 12:08

マイケル・ジャクソン 米ビルボードアワードでホログラムステージを披露

 日本時間5月19日に米ラスベガスで開催された【Billboard Music Awards 2014】にて最新技術を駆使したマイケル・ジャクソンのホログラムステージが披露された。

 今回マイケルがホログラムでパフォーマンスした楽曲は5月21日にリリースされるニュー・アルバム『XSCAPE』に収録される新曲「スレイヴ・トゥ・ザ・リズム」。マイケルは金色のジャケット、白いTシャツ、赤いズボンという『デンジャラス』の色彩を彷彿とさせる衣装を身にまとって、玉座の様な椅子の置かれたセットに登場。ホログラムのダンサーを従え、歌いながら立ち上がると、階段から一歩ずつ降り、キレのあるダンスと歌唱を展開。ムーンウォーク、ターンからのつま先立ち、といったマイケルのトレードマークと言える動きも披露され、会場は歓喜の渦にまかれ、涙する観客も続出した。ホログラムで生成されたセットはプロジェクション・マッピングのように刻々と豹変する。5人編成の生バンド、16人のダンサー、そして最後は通路に大勢のダンサーも加わり、前代未聞のパフォーマンスは観客を総立ちにさせ、大歓声に包まれながら幕を閉じた。

 このホログラム・パフォーマンスは、最新の技術が導入され、半年間の制作期間を経て世に放たれたもの。ビルボード・ミュージック・アワードのディレクター兼プロデューサーのラリー・クレイン氏は「『存在しないもの』を準備をするのは不思議な作業だった。このパフォーマンスに関しては5か月前から話してきたものの、その表現手法は直前のタイミングまで日々『発明』されていた。」と語る。

 マイケルのダンスの動きは、ジェイミー・キング氏とリッチ&トーン・タローガ兄弟によって振付/ディレクション/実演が行われ、Pulse Evolution社とTricycle Logic社の技術によってキャプチャーされ、実体化された。ジェイミー・キング氏はマイケルのシルク・ドゥ・ソレイユ公演の監督も務めた人物で、タローガ兄弟は1997年の「ヒストリー・ツアー」の振付を担当していた2人だ。

 この日のステージは、マイケルのパフォーマンスのために専用で設けられたものであり、マイケル・ジャクソン・エステートのジョン・ブランカ氏は「マイケルのパフォーマンスは、ライヴ・セットで体感するということが極めて重要である。つまり、観客がいる必要があり、アワード・ショーはこれにうってつけであった。」と語っている。

 「スレイヴ・トゥ・ザ・リズム」は、1991年にL.A.リード/ベイビーフェイスと共にアルバム『デンジャラス』のために制作され、未発表となっていた楽曲(衣装やセットが『デンジャラス』のアートワークの世界観になっていたのはそのため)。パフォーマンスで使用された音源は、ニュー・アルバム『XSCAPE』に収録するために、ヒット・プロデューサーであるティンバランドがコンテンポライズ(現代化)したもの。

 今回のパフォーマンス映像はマイケル・ジャクソンの公式YouTubeチャンネルにて公開されている。

Photo:Kevin Winter / Billboard Awards 2014 / Getty Images

◎「Slave To The Rhythm」Billboard Music Awards 2014 http://youtu.be/jDRTghGZ7XU

◎リリース情報 『XSCAPE(エスケイプ)』 2014/05/21 RELEASE <2枚組デラックス・エディション> EICP1604-5 3,200円(税抜) <通常盤> EICP1606 2,400円(税抜)

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