座って聞くだけの講義形式は落第率が高い
2014年5月15日 06:00
あるAnonymous Coward 曰く、 従来のただ座って聞くだけの講義は、より能動的な講義形式と比べ落第する確率が1.5倍になるとの研究があるそうだ(Science、slashdot)。
研究ではSTEM(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Mathematics:数学の頭文字からなる総称)分野の学部過程の講義形式に関する225の研究を分析したとのこと。その結果、受動的に講義を聴講する形式ではなく、能動的に参加する講義形式の方が6%成績が向上したという。
落第に関しては、従来の形式での落第率は平均約34%、能動的に参加する講義の場合の落第率は22%で、大幅な改善がみられたという。
従来の講義形式が必要とな場合もあるため、それを完全に無くすことは難しいが、講義が一方通行にならないよう、提示するスライドを質問形式にして学生に答えさせる、といった工夫などは有効と考えられるという。
なお、今回の研究ではオンライン講義の効果については言及されていないとのことだ。
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