Tポイントとヤフー、世田谷区の商店街で「Tポイント」を導入 地域活性狙い

2014年5月15日 14:20

 Tポイント・ジャパンとヤフーは15日、東京都世田谷区祖師谷の3つの商店街で、共通ポイントサービス「Tポイント」を導入すると発表した。集客に課題を抱える商店街の活性化につなげるという。

 今回の取り組みでは、小田急線祖師ヶ谷大蔵駅周辺の3つの商店街(祖師谷みなみ商店街、祖師谷商店街、祖師谷昇進会商店街)で構成される、通称「ウルトラマン商店街」に「Tポイント」を導入する。開始当初の提携店舗数は41店舗で、今後順次拡大していく予定という。

 提携店舗には、「Tポイント」専用端末「T-UNIT3」を設置し、商店街利用客が「Tカード」を提示して買い物をすると「Tポイント」が貯まって使えるほか、さまざまな特典が得られる仕組みを提供する。

 祖師谷商店街と連携する理由としては、同商店街の近隣在住で「Tカード」を有する会員が、他の地域と比べて多く、「Tポイント」を活用した地域活性モデルの検証に最適であると判断したためという。

 また、商店街向けのスマートフォンアプリ「Y!トク from Yahoo! JAPAN(仮称)」を開発し、7月1日に提供を開始する予定。商店街利用客は同アプリをインストールすることで、「Tポイント」を貯めるごとに「くじ」をひけたり、プレゼントがもらえる「スタンプ」を得られる。インストールしたアプリは、「くじ」や「スタンプ」を得るために都度起動する必要がなく、「Tカード」を提示しての買い物の際に、自動で利用者のアプリに反映する仕様になっているという。

 店舗は利用客の来店や来店実績をもとに、アプリを通じてイベント情報やクーポン、セール情報を発信できるようになり、タイミングを逃さず効率的な集客が見込める。これらの施策で、商店街利用客の回遊性が高まることを期待しているという。

 今回の取り組み開始を記念して、5月18日~6月15日は、提携店全店舗で獲得できるTポイントが3倍になるキャンペーンを実施する。

 Tポイント・ジャパンとヤフーは、集客効果を検証し、祖師谷周辺の3商店街以外でも、同様のビジネスモデル展開を検討するとしている。

関連記事

最新記事