三井住友銀行、ネットバンクの不正取引で注意喚起 偽画面で暗証番号を盗み取り

2014年5月13日 11:08

 三井住友銀行は12日、インターネットバンキング「SMBCダイレクト」の利用者がログインした後に暗証番号を盗み取ろうとする画面が表示される不正取引が確認されたたと発表した。

 同銀によると、今回確認された手口では、「SMBCダイレクト」にログインした後に「ダウンロード中です」「読み込み中です」などとする偽画面が表示され、偽画面上で送金などの取引に必要となる暗証番号の入力を求めるという。

 利用者が偽画面の誘導に従って暗証番号を入力してしまうと、通常表示されるはずの取引内容の確認画面が表示されず、直ちに不正な取引が実行されるという。

 「SMBCダイレクト」の正規の手続きでは、暗証番号を入力する前に取引内容の確認画面が表示される。このため、同銀は、暗証番号を入力する際には取引内容を確認するように注意を呼び掛けている。

 同銀によると、今回の手口は、銀行側のサーバには異常がなく、一部の利用者のパソコンでしか不正な画面が表示されていないことから、利用者のパソコンがウイルスに感染していることが原因と考えられるという。

 同銀は今回の手口の被害にあった場合や不正な画面が表示された際には、フリーダイヤル0120-56-3143(平日・土日・祝日9:00~21:00)に連絡して、「SMBCダイレクト」の利用を停止するように呼びかけている。不正出金を確認した場合も速やかに連絡するようにとしている。

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