トヨタ、ラクティスの燃費を向上させるなどマイナーチェンジを実施

2014年5月12日 21:32

 12日、トヨタは小型トールワゴン車のラクティスをマイナーチェンジし、同日から発売を開始したと発表した。

 同モデルは同社の小型ハッチバック乗用車ヴィッツの派生車種。2005年10月から販売が開始され、2010年11月にフルモデルチェンジをしている。

 今回のマイナーチェンジではスタイリッシュかつ上質なデザインにしたほか、新開発の1.3L高熱効率・低燃費エンジン採用により、高い燃費性能を実現している。

 まず、エクステリアはプロジェクター式ヘッドランプやLEDクリアランスランプを採用したほか、リヤコンビネーションランプの形状を変更。さらに、フロントグリルにメッキ加飾を行った。「S」では新デザインのホイールを採用。また、外板色は新色ブロンズマイカメタリックを含む全9色を設定している。

 インテリアはセンタークラスター(インスツルメントパネル中央の空調パネル)をブラックメタリック塗装するとともに、メーターフードやセンタークラスターのシボ加工のデザインを変更し、落ち着きある室内空間を演出した。

 また、今回新設定されたグレードのG「PRIME STYLE」では専用のシート表皮を設定したほか、ステアリングやシフトノブにシルバーステッチを行っている。

 アイドリングストップ機能(Toyota Stop & Start System)付車には、TFT(薄膜トランジスタ)マルチインフォメーションディスプレイを採用。燃費や航続可能距離といった各種情報のほか、燃費ランキングなどを表示することでドライバーのエコドライブ志向を支援する。さらに、全車のフロントドアガラスにスーパーUVカット・IRカット機能付ガラスを採用して快適性も向上させた。

 1.3L車はハイブリッド車に採用されていたアトキンソンサイクル(熱効率を改善した内燃機関)のほか、クールドEGR(冷却機構付き排気再循環)やVVT-iE(電動連続可変バルブタイミング機構)などを採用した新開発の高熱効率・低燃費エンジンを搭載。これらにより、燃費性能を向上させて「平成27年度燃費基準」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を取得し、「エコカー減税」の対象になっている。

 さらに、アイドリングストップ機能付車はJC08モード走行燃費21.8㎞/ℓの低燃費を実現。あわせて、ウェルキャブ(メーカー完成特装車)についてもベース車同様の改良を行った。

 価格は161万5,091円~204万1,000円(消費税込み)。ウェルキャブ車の価格は176万8,000円~253万1,000円(消費税込み)。(記事:松平智敬・記事一覧を見る

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