スバル、トレジアの経済性を向上させたマイナーチェンジを実施

2014年5月12日 20:10

 12日、富士重工業はトールワゴン車のトレジアをマイナーチェンジして、30日から発売を開始すると発表した。

 同モデルは同社がトヨタ及びその傘下のダイハツとの提携に基づき、トヨタ・ラクティスをベースとして生産され、2010年から販売されている車両だ。開発には同社から多数の技術者が参加し、単なるOEMというよりも共同開発車という色合いが濃い。

 今回の改良ではコンパクトカーを求められる経済性・インテリアに焦点を当て、燃費性能の向上・内外装のリフレッシュを図っている。

 新たに開発された1.3ℓエンジンはアトキンソンサイクル方式を採用し、燃焼効率を高めることなどで11%の燃費向上を果たした。同時に、バルブタイミングの最適化及び新開発のエキゾーストマニホールドを採用し、出力を向上させることで走行性能も追及している。

 また、1.3ℓ車と2WD タイプの1.5ℓ車はアイドリングストップを標準採用するなど、平成27年度燃費基準+10%を達成し、エコカー減税の対象として自動車取得税80%、重量税75%減税になる。

 インテリアはフロントドアガラスにスーパーUVカット+IRカット機能付ガラスを採用。肌への負担を和らげるだけではなく、夏場の室内温度上昇を抑えることでエアコン効率を高めるなど、室内空間の快適性を向上させた。また、センターパネルをピアノブラック調に変え、メーターフードからダッシュボード周りを統一感のあるデザインに変更するなど、落ち着いたインテリアを実現。

 エクステリアにはスバル統一モチーフであるヘキサゴングリルと、ハニカムメッシュデザインの新造形フロントグリルを採用した。さらに、緊急ブレーキシグナルを全車に標準装備して予防安全を強化している。

 価格は162万8,000円~213万1,000円(消費税込み)。(記事:松平智敬・記事一覧を見る

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