NTTコム、タイで5番目の拠点開設 工業団地向けにICT提供

2014年5月12日 16:59

 NTTコミュニケーションズは12日、タイ法人のNTT Communications (Thailand) の支店を5月26日にチョンブリ県シラチャ市に開設すると発表した。タイの工業団地で事業を行う日系企業と多国籍企業にICTソリューションサービスを提供する。

 今回の新拠点設立で、自動車産業が集積するタイ国内最大級の規模のイースタンシーボード工業団地やアマタシティ工業団地など、近隣の工業団地へ1時間以内でアクセスすることが可能になり、エンジニア派遣を迅速に行うなど現地での手厚いサポートが提供できるようになるという。

 新拠点を設立するシラチャ市は、バンコク南東部約110kmに位置する。タイ最大の貿易港で物流の中心となっているレムチャバン港を中心に大規模な工業団地が多く開発され、自動車とその関連産業が進出する工業地域として発展してきた。現在、自動車、電機、金属、石油化学など製造業を中心に、日系を含む多国籍企業700社以上がこの地域に集積している。

 2010年のバンコク騒乱、2011年の大規模洪水地域、2013年から2014年にかけてのバンコク市内の反政府デモ騒動などから離れて影響が少なかったことからも、注目を集めている。

 今回の支店はNTT Communications (Thailand)のタイ国内5つ目の拠点で、これによってNTT Comは39カ国/地域、103都市に拠点を展開することとなる。

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