ベンチャー企業をどう評価するか
2014年5月10日 18:52
【5月10日、さくらフィナンシャルニュース=東京】経済産業省が4月に発表した「日本ベンチャーと支援策の現状」によると、近年大きく成長するベンチャー企業が出でいないとした上で、産業の新陳代謝といった日本再興戦略を達成するには、新陳代謝とベンチャーの加速が必要としている。
成果目標として、開業率が廃業率を上回る状態にし、米国・英国レベルの開廃業率10%という数字を掲げた。また新事業創出目利き事業(目利き・支援人材育成)として、トップ支援者のネットワークを形成してモデル事業を実施することなどを挙げている。
一方、「新しい成長企業」の事例として、GREE、eugllenaなどが引き合いに出されているが、いずれも経営トップの女性スキャンダルや元内部監査人の告発といった訴訟を抱えており、数字やイメージだけで単純に評価することの危うさも露呈した格好となっている。【了】