秋葉原駅の屋外広告と無料Wi-Fiを連動 電通らが開発

2014年5月10日 10:05

 電通<4324>は、JR秋葉原駅前に新たに設置される屋外広告(柱巻き広告)と無料Wi-Fiを連動させる「アキバWi-Fiシリンダー」を開発し、販売を開始した。

 電通は、ワイヤレス・ブロードバンドサービスを提供する株式会社ワイヤレスゲート、株式会社OOHメディア・ソリューション(OMS)、株式会社シーエスイーと共同で、「無線LAN環境構築支援プロジェクト」を推進している。「アキバWi-Fiシリンダー」はこの一環で開発されたもの。秋葉原の地域としての魅力向上と活性化を継続的に図っていくために設立された秋葉原タウンマネジメント株式会社を媒体社とし、電通とOMSが共同で開発した新たな目線位置の屋外広告媒体である。

 具体的には、柱巻き広告にWi-Fiのアクセスポイントを設置し、広告主が指定した名称でSSID(アクセスポイントの名前)を提供。屋外広告を見たユーザーが、スマートフォンやタブレット端末などでこのSSIDを選択し、一度広告主のサイトを見ることによって、無料かつ自由にWi-Fiが使えるようになる、という。 

 設置箇所はJR秋葉原駅前 電気街口アトレ秋葉原前で、柱巻き広告 8基(高さ1.73m×周囲2.87m)を設置する。掲出期間は2週間単位である。

 広告主にとっては、オフラインの屋外広告からオンラインにダイレクトにつながり、ユーザーにとっては、広告を見ることによって無料でWi-Fiが使えるようになる、という形で、双方にメリットを提供することで、屋外広告に新たな広告価値を加えた。

 さらに、このWi-Fi経由でアクセスするページに、その場でしかもらえない限定クーポンなどを設定することで、リアル店舗に誘導するオフライン・オンラインの連動企画や、オンラインゲームでアキバ限定アイテムを配布するなど、さまざまな販促企画やプロモーション展開できる。また、アクセスデータの解析により、どれくらいのユーザーを誘導できたか、といった分析も可能になる。

 今後も電通とOMSは、Wi-Fiを使った街メディアの活性化、スマートフォンを中心とするモバイルメディアとWi-Fiの連携によるさまざまなプロモーション、Wi-Fiを生かしたコミュニケーションサービスの開発に積極的に取り組んでいく方針だ。(編集担当:慶尾六郎)

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