McAfee、ライセンス契約を結ばずにオープンソースの脆弱性データベースから大量の脆弱性情報を取得する

2014年5月10日 17:21

Open Source Vulnerability Database(OSVDB)では、ボランティアモデルによる運営が十分に機能していないため、非商用の個人に限ってデータを無償で提供しており、それ以外はライセンス契約が必要となっている。しかし、ライセンス契約を結んでいない組織によるデータの取得が増加しており、先日はMcAfeeによる2,000件以上の無断データ取得も確認されたそうだ(OSVDBのブログ記事The Registerの記事本家/.)。

McAfeeは昨年、商用利用に関する問い合わせをOSVDBにしていたが、処理が完全には自動化されていない点に難色を示したそうだ。OSVDBでは30日間のトライアル期間を提案したが、McAfeeが受け入れることはなく、話はそれで終わりになったという。しかし、5月4日になってMcAfeeのIPアドレスからリクエストが送信され始めたとのこと。リクエストは4日の6時25分24秒から6日の21時18分26秒まで続き、計2,219件の脆弱性情報が取得されたとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | オープンソース | ビジネス | セキュリティ | Intel | 著作権

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