ボルボ、特別限定車「S60/V60 Polestar」の予約受付を開始
2014年5月2日 15:29
1日、ボルボ・カー・ジャパンは同日からポールスター社(同社グループのオフィシャルレースパートナー)と共同開発した、初のコンプリートカー「S60/V60 Polestar(特別限定車)」の予約注文受付を開始すると発表した。
V60はステーションワゴンタイプで、S60はセダンタイプ。どちらも同社の主力車種のシリーズである。ともに現行車種は2011年から日本で販売が開始されているが、S60は2代目になる。同モデルのベースとなったS60/V60 T6 AWD R-DESIGNはそれぞれの上級車種で、これにポールスター社がチューニングを行って、ハイパフォーマンス・スペシャリティモデルに仕上げた。
エンジンは3.0ℓ直列6気筒ターボのT6エンジンに、新しいツインスクロールターボとインタークーラーを装着。専用コンピュータプログラムを採用して性能を高めた。最高出力は5,700 rpmで350馬力、最大トルクは2,800 rpmで500 Nm。ブレーキをエンジン出力向上に合わせるため、371mmのベンチレーテッド・フロント・ディスクとブレンボ製6ピストン・キャリパーを装着した。
トランスミッションは従来のものから、パドルシフト付6速オートマチックギアボックスのシフトプログラムを変更した。ハルデックス製AWDシステムは、より積極的に後輪への駆動力配分を行うポールスター専用チューニングを実施。0~100km/h加速は4.9秒。最高速度は250km/hに達した時点でリミッター制御される。あらゆる状況下で最大のグリップ性能を発揮するため、トラクション・コントロール・システムも専用チューニングされている。
シャシは、ベースモデルとなるS60/V60 T6 AWD R-DESIGNで採用しているスポーツサスペンションと比べ、スプリングレートを80%高めている。専用のÖhlins(オーリンズ)製ショックアブソーバー、20インチのポールスター専用アルミホイールと245/35R20タイヤを装着。正確なハンドリングと快適なドライビングを実現した。
エンジンおよびシャシ・パフォーマンス向上に伴い、風洞試験データを元にエアロダイナミクスを改善。専用フロントスポイラーで車体下部の空気の流れを最適化し、専用リアスポイラーとディフューザーを装着することで、ダウンフォースの増加を図った。
ドライバーのサポートと車両コントロール性の向上を目的に、専用のステアリングホイールやシート素材を採用している。
価格は799万円~819万円(消費税込み)。(記事:松平智敬・記事一覧を見る)