三菱電機、小田急更新車両に従来比36%省エネの炭化ケイ素適用インバーターを納入
2014年5月1日 18:19
三菱電機は4月30日、小田急電鉄の通勤型車両1000形のリニューアルに合わせて、直流1500V架線対応の「フルSiC(炭化ケイ素)適用VVVF(可変電圧・可変周波数)インバーター制御装置」が採用されたと発表した。4両1編成のリニューアルに合わせて、旧型の装置を置き換えて搭載し、12月から営業運転で使用される予定。
この装置は、すべての半導体に炭化ケイ素を採用しており、3.3kV/1500A 定格という大容量の鉄道車両向けシステムでは世界初となっている。高効率の全閉方式のモーターと組み合わせることで、従来と比べて、定員乗車時で約20%、満員乗車時で約36%の消費電力削減を実現したという。
また、従来の装置と比べて、外形寸法や質量を80%以上削減したことで、装置の取り換え時の車体の改造費用を減らすことができるという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る)