部下への不満、1位は「責任感がない」

2014年4月29日 21:14

 仕事をする中で、「部下や上司に全く不満がない」という人はあまりいないだろう。リサーチ会社のモッピーラボが、20~59歳の働く男女890名に調査したところ、全体の54.6%が部下に何らかの不満をもっていることが分かった。

 部下や後輩に不満がある人に、その内容複数回答で尋ねたところ、トップは「責任感がない」で46.1%。続いて「指示をしないと動けない」(37%)と「作業が遅い」(36.6%)が僅差で並んだ。責任感がない指示待ち人間、そのうえ言われた作業もなかなか進めない、などの点に不満が集中するようだ。

 男女別ではそれほど大きな違いはないものの、男性はどちらかと言えば部下の「責任感のなさ」、「指示をしないと動けない」、「ホウレンソウができない」点に不満を抱きやすく、女性は「噂・悪口ばかり言う」、「人の意見を聞かない」、「敬語が使えない」、「素直さがない」といった点に不満を抱きやすいようだ。男性上司は、部下の仕事に対する取り組み方、女性上司は部下の振る舞いや態度に注目しているのかもしれない。

 部下や後輩に「不満がある」と回答した人に対し、実際にその不満をぶつけたことがあるか尋ねたところ、「ある」は4割にとどまった。言いたいことがあっても、なかなか伝えられない人が多いようだ。男女別では、部下や後輩へ不満をぶつけたことがある男性は51%だったのに対し、女性は34.2%にとどまった。

 部下の側も、黙ってばかりいるわけではない。モッピーラボが昨年、19~49歳の働く男女(アルバイト含む)869名に調査したところ、「上司への不満内容」の1位は「人として尊敬できない」で56.9%。 2位は「業務に関する指示・命令が不明確」(46.3%)、3位が「感情的に怒ることが多い」(33.9%)だった。部下への不満を抱え込み、裏でぶつぶつと文句を言うだけの上司は「人として尊敬できない」「指示が不明瞭」などと思われてしまうようだ。(編集担当:北条かや)

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