三菱自動車、アウトランダーPHEVを一部改良 機能装備を充実
2014年4月25日 23:09
25日、三菱自動車はプラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」に、SUVの力強さを強調する外観や機能装備の充実などといった一部改良を行い、5月29日から販売すると発表した。
同モデルシリーズはミドルサイズのクロスオーバーSUV。エアトレックの後継車両だが、海外ではそのころからアウトランダーと名付けられていた。日本では2005年10月から発売開始され、2012年10月にフルモデルチェンジされている。日本で2車種目となる量産型プラグインハイブリッド車である同モデルは、2013年1月から発売されてきた。
同モデルは「i-MiEV」で培ったEV技術、「ランサーエボリューション」で鍛えた4WD技術、「パジェロ」で築いたSUVのノウハウを結集した、SUVタイプとして世界初のプラグインハイブリッドEVだ。その環境性能と走行性能の評価は高く、2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤー イノベーション部門賞を受賞。また、同車に搭載している電動車両技術「プラグインハイブリッドEVシステム」が2014年次RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
走行機構は、モーター駆動のみで走行する「EV走行モード」、エンジンを発電機として発電させた電力も使ってモーター駆動する「シリーズ走行モード」、エンジン駆動をメインとして必要に応じてモーター駆動によるアシストを行う「パラレル走行モード」の3つを、走行状況やバッテリー残量に応じて自動切換することが可能。
これにより、JC08モードでプラグインハイブリッド燃料消費率(複合燃料消費率)67.0km/ℓ、ハイブリッド燃料消費率18.6km/ℓを達成。同時に、EV単独走行でも充電電力使用時走行距離60.2kmを実現し、日常の走行ではほぼEVのみで走行することができるようになった。
新たな追加装備や変更点は以下の通りだ。新デザインのフォグランプメッキベゼルや車両下部を保護するスキッドプレート(シルバー)の採用。充電リッドにロック機能を追加し、運転席・助手席にはシートヒーターを標準装備した。
また、MMCS(多機能メモリーナビゲーションシステム)装着車(「G Premium Package」「G Navi Package」)に、スマートフォンなどからタイマー充電やプレ空調などの操作が可能な三菱リモートコントロールを標準で装備している。さらに、オフホワイトのレザーシートを最上級グレード「G Premium Package」に選択可能な設定とした。ルーフレール(シルバー)もメーカーオプションで設定されている。
価格は341万8,200円~443万0,160円(消費税込み)。(記事:松平智敬・記事一覧を見る)