民間での電磁パルス対策は必要か
2014年4月25日 06:00
taraiok 曰く、 強力な太陽風や核爆発などによって発生される電磁パルス(EMP)は、電子機器などに深刻なダメージを与える。しかし、民間ではこのEMP対策が行われていないことがslashdotで取り上げられている(元ネタのFOXNews)。
EMPは電子機器やケーブル、アンテナなどに非常に大きなサージ電流を発生される。これにより電子機器が誤動作したり、故障する可能性がある。FOXNewsの記事によると、停電や電子機器の誤動作によって「最悪のケースではEMPが発生してから数分で50万人近くの人々が死んでしまう」という説が紹介されている(その根拠については明示されていない)。
EMP対策は軍隊などの組織の一部では行われているそうだが、民間ではまったく対策が行われていないという。米国原子力戦略フォーラムのディレクターであるPeter Vincent氏は、電磁パルスによる災害を避ける技術はすでに存在しており、国家の電力網を電磁パルス対応にアップグレードすることは可能だという。スマートプランを作成しているEMP委員会は、20億ドルあれば全米にEMP対策を施すことができる。障害は財政面ではなく政治的な部分であると指摘している。
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