三菱自:14年3月期の純利益は2.8倍の1046億円、為替の好転とコスト削減効果で
2014年4月24日 17:10
【4月24日、さくらフィナンシャルニュース=東京】
三菱自動車工業(東:7211)が24日に発表した2014年3月期の連結決算は、純利益が前年比2.8倍の1046億円だった。販売費や研究開発費などの増加があった一方で、為替の好転や、資材費等のコスト削減策を確実に実行した効果もあり大幅な増益となった。
販売台数は、前年比6%(6万台)増の104万7000台だった。日本では登録者が減少する一方、軽自動車の「eK」シリーズの好調により同14%(1万2000台)増の14万3000台。北米では「アウトランダー」や「ミラージュ」、欧州では「アウトランダーPHEV」の新車効果でそれぞれプラスだったほか、オセアニアや中南米、中東アフリカでも前年比プラスとなった。一方、アジアは中国、フィリピン、インドネシアが好調だったものの、タイが低迷したことから前年比マイナスとなった。
売上高は同15%増の2兆934億円、営業利益は同83%増の1234億円、経常利益は同38%増の1294億円だった。
なお、2015年3月期の業績については、売上高を前期比10%増の2兆3000億円、営業利益を同9%増の1350億円、経常利益を同7%増の1380億円、純利益を同5%増の1100億円との予想を発表した。販売台数については、前期比13%(13万5000台)増の118万2000台を計画している。【了】