海に浮かぶ原子力発電所

2014年4月22日 10:34

あるAnonymous Coward 曰く、 マサチューセッツ工科大学などの研究者らによる共同研究チームが「浮かぶ原子力発電所」を設計したそうだ(MIT Newsslashdot)。今週American Society of Mechanical Enginnersが主催する小型モジュラー炉シンポジウム(Small Modular Reactors Symposium)にて発表されるという。

 この「浮かぶ原子力発電所」は軽水炉型原子炉と海上石油プラットフォームという二つの成熟した技術を合わせたもので、リスクを抑えられるとのことだ。発電所は陸上で建設された後に5~7マイル(8〜11km)程度の沖に曳航されるため、地震や津波の影響を受けることが無いという。また、プラントを海上に設置することで周辺の海水を利用した冷却が可能となり、万が一の事態でもメルトダウンといった最悪の事態を免れることができるとしている。

 最近では新たな原子力発電所の建設候補地を選定するのが難しくなっており、海上建設はこういった問題も解決するとのことだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | テクノロジー | 原子力

 関連ストーリー:
化学兵器の洋上での無害化処理、環境への悪影響が懸念される 2013年12月03日
福島県で浮体式洋上風力発電の実証実験が開始 2013年11月15日
元 Google 社員ら、人工の島を作って新しい国家の立ち上げを検討 2012年12月20日

 

関連記事

最新記事