イオン、ウエルシアの株式過半数を取得へ 提携を強化
2014年4月15日 17:24
ウエルシアホールディングスとイオンは14日、「日本一のドラッグストアチェーン」構想の実現に向けて、業務・資本提携を深化させることを決定したと発表した。イオンがウエルシアの組織改革にノウハウや経営資源を提供するほか、イオンがウエルシアの株式過半数を取得する。
両社によると、今回の提携強化の概要は、(1)ウエルシアホールディングスの組織改革、(2)関西エリアの事業基盤強化、(3)経営資源の提供、(4)資本関係の強化、(5)人材交流の実施の5点。
組織改革では、代表取締役社長として、現副社長の水野秀晴氏が5月1日付けで就任する。新経営体制のもと、強靭な経営基盤構築に向けた組織改革を速やかに実施するという。
また、「ドラッグ&調剤」「深夜営業」「カウンセリング営業」「介護」を柱とした「ウエルシアモデル」のグループ内の水平展開を加速するため、9月1日付でウエルシア関東を存続会社として、高田薬局、ウエルシア関西、ウエルシア京都を統合し、統合新会社「ウエルシア薬局」を発足する。 イオンは、事業再編、組織再編ノウハウの提供などを通じてウエルシアの組織改革をサポートする。
資本関係の強化では、2015年2月を目途にイオンがウエルシアホールディングスの発行済株式数の過半数を取得することについて、ウエルシアの組織改革完了後、速やかに協議を開始するという。
人材交流の実施では、ウエルシアがイオンから取締役副社長を招聘する。11月開催予定のウエルシアの定時株主総会、取締役会での決議を経て就任する予定。