研究者がノーベル賞を受賞するまでの時間が長くなっている

2014年4月14日 15:18

eggy 曰く、  Natureに掲載された、Aalto大学Santo Fortunato教授率いる6人の研究チームの記事によれば、研究者がノーベル賞を受賞するまでにかかる時間が長くなる傾向ににあるとのこと(Natural Geographicslashdot)。

 この傾向が最も弱いのが生理学および医学であり、最も強いのが物理学なのだという。1940年前までは、20年以上の研究が受賞の対象となったのは、物理学で11%、化学で15%、生理学及び医学で24%であったが、1985年以降になるとそれぞれ60%、52%、45%と増加している。この傾向がこの先も続いた場合、今世紀末には、存命中にノーベル賞を受賞できる人は誰一人いないことになってしまうとのこと。そのため、ノーベル賞には「死者には授与しない」という規定がある。

 ノーベル賞受賞までにかかる時間が延びているということは、基礎自然科学における新たな発見にはより多くの時間が必要になっているのではなかという予感を確証するものであり、懸念すべきトレンドであるとのこと。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス

 関連ストーリー:
ノーベル賞を受賞したランディ・シェックマン教授、3大科学誌に対し不満の意を示す 2013年12月16日
「サプリメントを摂取すれば病気にならない」という話を最初に主張した男 2013年07月24日
Science誌、「過去10年間の10大研究成果」を発表 2010年12月17日

 

関連記事

最新記事