ソーシャルメディアの利用は業務のパフォーマンス向上には役立たない?
2014年4月10日 19:43
danceman 曰く、 Richard N. Landers氏の研究チームが17業種で調査を行い、ソーシャルメディアの活用が仕事の成績にどのうような効果を及ぼすのかを調べたそうだ。その結果、「ソーシャルメディアが仕事の助けになる」わけではないということが分かったという(Neo Academic、slashdot)。
調査は3つのステップで行われた。まず1段階目では203人の労働者に対し、仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすソーシャルメディアの使い方と、良い効果をもたらす使い方を挙げてもらったという。研究チームは挙げられた「良い使い方」と「悪い使い方」をそれぞれ9個、合計18個に集約。これを別の204人の労働者にこれを提示し、その具体例を挙げて貰ったという。
それを集計してもらった結果、ソーシャルメディア利用での良い側面としては「社外の人とコミュニケーションできる」、「社内の人とコミュニケーションできる」、「本人または会社のオンライン上における評判を管理できる」、「仕事の問題を解決できる」の4つ、悪い側面としては「評判を傷つける」、「他の人を攻撃してしまう」、「時間の無駄使い」、「対人関係を損なう」の4つに分けられた。
最後に、ここで分類された「良い側面」と「悪い側面」について別の100人に提示し、それぞれが自身の業務のパフォーマンス向上に役立つかを尋ねたところ、「悪い側面」は実際に仕事の成績に悪影響を及ぼすとされただけでなく、「良い側面」について業務のパフォーマンス向上との相関関係がないという傾向が分かったとのこと。
つまり、仕事中のソーシャルメディアの使用は時間の無駄であり、ソーシャルメディアを使って仕事の成績を上げようとしても何の役にも立たないという結果となった。
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