三菱重工、あさひ、エレコムなど/本日の注目個別銘柄
2014年4月7日 16:30
<7011> 三菱重工 598 -19売り優勢。15年3月期営業利益は前期推定比26%増の2400億円前後となり、18年ぶりに過去最高を更新する見通しだと報じられている。シェールガスのプラントに使うコンプレッサーなどが伸びるほか、液化天然ガス(LNG)船の受注も増えるなど、エネルギー関連が業績を牽引するもよう。ただし、コンセンサスでも2400億円前後が見込まれておりインパクトは乏しく、反応も限定的となっている。
<9861> 吉野家HD 1332 +346営業日ぶりに反発。昨年12月から発売した「牛すき鍋膳」が好調だったことを背景に、4日に2014年2月期の連結業績予想を上方修正。株価は下降する25日線に上値を抑えられる格好での調整が続いていたが、これを上放れてきている。一目均衡表では基準線、転換線をクリアし、1380円辺りに位置する雲下限への意識も。
<4506> 大日本住友製薬 1706 +574営業日続伸。4日に14年3月期の業績見通しを上方修正した。抗精神病薬、不眠症治療薬も販売が北米で好調だったほか、円安も寄与した。なお、シティでは会社修正を受けて業績見通しを修正。ただし、影響は軽微として投資評価「売り」、ターゲットプライス1500円を継続している。一目均衡表では雲下限での攻防に。
<8028> ファミリーマート 4455 +15小幅続伸。第一興商<7458>と組んで、コンビニとカラオケ店が一体となった新型店を東京都大田区に出店すると報じられている。ファミマで買ったフライドチキンや酒類などをカラオケの室内に持ち込めるようであり、3年後をめどに全国約30店に広げると伝えている。
<3333> あさひ 1382 -72大幅反落。先週末に本決算を発表し、前期営業利益は35.6億円と従来予想であった46.2億円を大きく下回り、一転して減益での着地となったことが嫌気されている。新規出店の拡大などで自転車販売は堅調だったものの、海外で製造するPB商品を中心に仕入れ単価が上昇したことが逆風に。なお、今期営業利益は前期比19.4%増の42.5億円が計画されているが、市場予想をやや下回る水準ともなっている。
<4977> ニッタゼラチン 1083 +50上昇目立つ。コンビニエンスストアで販売される麺類などの総菜向けに需要が増えていることを受けて、ゼラチン供給量を増やすと報じられたことが材料視されている。国内外の5工場全体の生産能力を、2016年3月期までに2-3割引き上げるようだ。コンビニ向け中食・総菜市場の拡大見通しも伝わっており、順調な業績拡大期待も高まる格好に。
<4536> 参天製薬 4780 +170買い優勢。緑内障・高眼圧症治療剤「タフルプロスト」の米国販売で、米オーク社とライセンス契約を締結と発表、今後の売上拡大につながるとして、評価材料視される格好に。また、先週末には米国子会社が、非感染性後部ぶどう膜炎のフェーズ3試験の1本目が成功と発表しているもようであり、これを受けてバークレイズでは、目標株価を6050円から7000円に引き上げている。
<4568> 第一三共 1813 +58朝方から強い動きが目立つ。同社子会社であるランバクシーの保有株をインドのサン・ファーマシュティカルに放出、代わって、サン・ファーマシュティカルの株式を受け取り、第2位株主になると伝わっている。現状、ランバクシーからの米国向け禁輸措置が取られているなど、事業リスクが高まっていたことから、株式売却をポジティブに捉える動きが先行へ。株式売却益も発生することになる。
<6750> エレコム 1955 -38小幅に続落。岡三ではレーティングを「強気」から「中立」に格下げしている。広告宣伝費の増加などにより、14/3期の連結営業利益推定値を下方修正。また、サプライを中心に消費増税に伴う駆け込み需要の反動減を考慮して、15/3期の営業利益予想を下方修正している。
<2702> マクドナルド 2772 +19反発。日本とオーストラリアは、モノやサービスなどの行き来を自由にする経済連携協定(EPA)交渉で7日、大筋合意すると報じられている。日本は輸入牛肉の関税率を現行の38.5%から20%台に引き下げる方向と伝えている。環太平洋経済連携協定(TPP)で難航している日米関税交渉にも影響する可能性があるなか、関心が集まっているようだ《FA》