2013年度、国内自動車販売ベスト5は、ハイブリッドと軽自動車

2014年4月6日 22:13

 2013年4月から2014年3月年度における日本の自動車販売速報が発表された。

 それによると、いわゆる登録乗用車(乗用車の普通+小型)年間販売台数は301万5665台(前年比105.2%)となり3年連続で前年を上回った。また、軽乗用車は182万0952台(同115.9%)と高い伸びをみせた。登録車と軽乗用車の合計は僅かに500万台に届かなかったものの483万6617台となった。

 高い前年伸び率に貢献したのは、消費増税決定後の「駆け込み需要」で、とくに年明けの1月以降は軒並み20%増となったことが、販売に拍車をかけ、年間販売台数を上乗せさせたといえる。

 ブランド別の乗用車(登録車+軽自動車)のトップはトヨタ・アクア(25万9686台)、僅差でトヨタ・プリウス(25万1915台)で、ともにハイブリッド車(HV)だ。そして、3位に軽自動車のホンダN-BOX(22万5900台)が入り、以降ホンダ・フィット(21万7100台)、ダイハツ・ムーブ(19万3672台)とベスト5を構成した。

 軽自動車販売ナンバーワンのN-BOXは、2年連続のトップセールスを達成している。

 つまり、乗用車販売ベスト5は、HVとHVをラインアップする車種か軽自動車という結果となり、世間で言われる「日本では軽自動車とハイブリッド、あとはミニバンしか売れないマーケット」ということを裏付ける結果となった。

 なお、その3番目のミニバンでトップセールスを記録したのは、日産セレナ(9万5716台)で、6年連続ミニバン・ナンバーワンとなった。ちなみに、日産車でもっとも売れたクルマは日産デイズ(13万9810台)で、これも軽自動車である。

 日本市場を含めてグローバルで人気が高いとされる多目的スポーツ車、いわゆるSUVのトップは、クリーンディーゼル車が牽引するマツダCX-5(3万9079台)だが、昨年11月に発売されたトヨタ・ハリアーHVが猛烈な勢いで販売を伸ばしていて今年1月に4617台、2月5243台、3月7020台を販売。今年3カ月だけで1万7000台弱のハリアーが売れている。2014年度は確実にSUVのトップに立つ好調ぶりだ。

 総括すると10万台以上売れたクルマは登録車では前述3車種のほかに日産ノート(13万5162台)とトヨタ・カローラ(11万7255台)で、5車種である。ところが軽自動車を見ると、8車種が10万台以上販売されており、軽自動車の人気の高さを裏付ける恰好となった。(編集担当:吉田恒)

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