【木村隆のマーケット&銘柄観察】日経平均1万5000円台の値固め進めながら上値をうかがう

2014年4月6日 14:33

【木村隆の相場展望】(4月7~11日)

  4月第1週(3月31~4月4日)の相場は、3日に日経平均が1カ月ぶりに1万5000円台を回復、円相場も2カ月ぶりの安値水準となる1ドル=104円台に下落するなど、相場の潮の流れが変わった兆候も見せた。しかし、週末4日のCMEの日経平均先物は、NYダウ安もあり1万4875円に売り込まれるなど、なお波乱の余韻を残すムードも持ち越す結果となった。

  TOPIXは前週末4日に下げるまで9連騰を記録した。4月1日からの消費税増税を挟んでの上げは、消費税増税について市場が完全に吸収したことを示しており、このTOPIXの動きが相場の強い基調を示している。

  ただ、4日の東証1部の売買代金は1兆5664億円と、ことし最低、昨年10月22日以来の低水準だった。ここにヘッジファンドの仕掛けを封印できない不安定要素がある。それでも、3月28日現在の裁定買い残は221億9200万株と、前週比7231万株増加した。3月第4週の投資主体別売買状況では海外投資家が1315億円買い越した。3週ぶりの買い越しである。需給は改善の傾向を示している。4月第2週は、1万5000円台の値固めを進めながら、上値をうかがう展開になりそう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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