Linus Torvalds氏、systemdに対し怒る

2014年4月4日 16:56

あるAnonymous Coward 曰く、 近年採用が進んでいるサービス管理システムsystemdだが、systemdには特定条件で大量の冗長なデバッグメッセージをdmesgに出力するという問題があり、カーネルのブートパラメータに「debug」という文字列が含まれていると、この影響でシステムがブートしなくなるという。そのためこの問題をLinuxカーネル側で修正しようという提案が出たのだが、これに対しTorvalds氏が例のごとく罵りながら拒否する事態になっている模様(江添亮氏のBlog記事)。

 systemdは、/proc/cmdlineをパースし、その中で"debug"という文字列を発見した場合に大量の冗長なデバッグメッセージをdmsegに出力するということが問題の発端であるが、systemdのKay Sieversは、これは仕様として修正するつもりはなさそう。それをカーネル側で回避するパッチを投稿する開発者もいるが、これに対しTorvalds氏は、「Key, I'm f*cking tired of the fact that you don't fix problems in the code *you* write, so that the kernel then has to work around the problems you cause.」などと心温まる返答をしている。

 systemdが実行されていたと必ずカーネルパニックとなるパッチをさりげなく投稿するAndrew Morton氏も加え、善良なカーネル開発者らによるほのぼのとした議論が行われている。

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